16歳と交わした固い握手

日本からベイエリアに訪れている20人ほどの高校生と向き合った2時間。テーマも含めて一切を任せてもらえて、思案すること数日。「なにを伝えたいかより、どう伝わるか」そんなことに意識を向けながら準備をして、当日を迎えました。

講義が終わった後の感覚は、まるでお気に入りのアーティスト(6年前にアメリカに渡って間も無く行ったEd Sheeran)のコンサート後に味わった全身に鳥肌が立つほどの高揚感にとっても似ていました。

みんなの10年後の夢や、最高の決断の話を聞かせてもらいながら、20代のほろ苦のエピソード(営業実習で洗礼を浴びたひげの事件と言えば分かってくる友人はいるだろう)なんかも交えながら、みんなにとって何か一つでも持ち帰ってもらえるものはどんなことがあるかと、本音で彼ら彼女たちとアイコンタクトをとりながら語りかけました。

セッションが終わり、全員がスマホを取り出し、アンケートのQRコードを読み取り、画面に向かって時には天井に顔を向け思案しながら、必死に自分の言葉で、セッションの思いの丈を綴ってくれました。

アンケートにびっしり埋まった全員から寄せられたフィードバック。思いが届いた瞬間。

そんなフィードバックの一部をみなさんにもシェアさせてください。

Q: 今回の授業での学び・気づきは何でしたでしょうか?

A: 僕は日常での些細な決定を自分の本当にやりたいことや、友達の助けになる願いしかYESと言ってこなかった。それ以外は面倒くさいしそれより自分のことをしていたいからだ。けど自分のしたくない、しょうがなくやった事でもそれが人生を変えるチャンスかもしれないし最後のチャンスかもしれない。だからこれからはそのようなことからも避けないようにしたい。

A: 頑張るな、夢中になれという言葉です。今僕は陸上競技をやっていて、自分でやろうと決めた競技のはずなのにどこか好きになれない、キツイけど頑張ってる自分はすごいみたいな奢った気持ちがあったことを気付かされました。悔しいくらいに心に刺さって、今日から、絶対になりたい自分になってやるという覚悟を決めることができました。箱根駅伝で区間賞をとるという夢に向かって頑張るので、見ていてください!!!

Q: 今回の講師 (Kane) へのメッセージを自由に書いてください。

A: めちゃくちゃ面白かったです!色々なことにチャレンジされていて自分もそうなりたいなと思わせる本当に面白い授業でした!スライドも丁度いい量で見やすかったです。個人的には最初のアイスブレイクで頭が活性化してより興味を持ってお話を聞けたと思います。

A: 全ての話が一つに繋がっていて筋が通っていて、スライドが分かりやすく、今回の留学に来てよかった1番の理由になりました。トーク力にも圧巻されて本当に最高でした。いい経験をありがとうございます!

そして、セッションから一日が経ち、こんな嬉しいメッセージが届きました。

”昨日はタメになるお話、本当にありがとうございました!あの後、自分の夢のために何が必要なのか考えて、まず筋トレを始めました。頑張るという意識ではなく、夢中になってできる感覚を味わえました。最高に気持ちが良くてご報告したくなったので、連絡いたしました。絶対強くなって、箱根駅伝で優勝する夢を見てこれからも頑張ります!!”

思いを早速行動につなげてくれた。こんな嬉しいことはない。

彼とセッション後に交わした握手。次回交わす彼との握手は、彼が夢を実現した時。そんな思いを馳せながら、これからもエールを送り続けたい。

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